メキシコ大学生との交流
スペイン語の先生に誘われて、先生が教えているISEC大学の日本語クラスの授業にお邪魔してきました。
メキシコの学生にとって、日本人と知り合う機会がとても少ないため、ぜひ来て欲しいとのこと。私もスペイン語の勉強になるしなぁと思い、夫と二人で思い切って行ってみることに。
写真は大学の中庭。土曜日ということもあって、静かで落ち着いた雰囲気でした。
参加した初年度クラスは平仮名の勉強をしていました。
簡単にそれぞれが自己紹介をした後、早速授業が始まります。
私も先生役に指名され、平仮名の書かれたカードをめくりながら、スペイン語と日本語と両方で学生に聞きます。
「これは何ですか?」
「それは、”あ”です。」
「これは何ですか?」
「それは、”あり”です。」
「”あり”はスペイン語で何ていいますか?」
「hormigaです。」
すごく素朴なやり取りですが、学生たちはやる気があり、反応も素早く、もう平仮名は完璧といった感じ。飲み込みが早いこと。
一通りあ行〜ま行まで終えた後、流れは日本人への質問コーナーになっていきました。
車座になろう!と提案があり、あっというまに写真のように。
質問は、簡単なものから頭を悩ませてしまうものまで様々でした。
「メキシコの場所はどこを知っている?」
→ソチミルコとかケレタローとかその他色々列挙
「メキシコ料理は何が好き?」
→タコスはもちろん、セビッチェとか
「メキシコのミュージシャンは知ってる?」
→うーん、ラジオはよく聞くけど名前まではわからない。リッキーマーティンが好き。
(彼はプエルト・リコ人だけど、確かにいいよね!とのこと。)
「『ワンピース』読んでる?『ナルト』は?」
→ワンピースはもちろん読んでるよ!大好き!ナルトはほとんど読んでないなぁ。
「メキシコの映画は見る?何が好き?」
→まだ見てないのでお勧めを聞いておきました。
「メキシコ人にとって時間はさほど大切じゃないけど、日本人はなぜあんなに時間通りに行動するの?」
→うーん、なんでだろう。。まごまごしてたらすぐ次の話題へ。
「メキシコのルチャリブレ(プロレス)と日本の相撲とどっちが好き?」
→両者は全く別物なので、比べるのが難しい。ルチャリブレの方がエンターテイメント性があるから、見てる分には楽しいと思う。(相撲が大好きだーと思いつつ、あれは宗教儀式というか、様式美なのだよ的なことをごにょごにょ言ってみる。先生が意を汲んでかなりの部分を通訳してくれました。)
「メキシコ人が公衆の面前でキスしていることについてどう思う?」
→いいことだと思うが、日本人はしないかなぁ。
「メキシコ人男性は日本でモテると思う?」
→日本では足が長くて、話が面白い人がモテるから、きっとモテると思う。
「メキシコ人はすぐに友達付き合いをするけど、日本人はどういう風に人付き合いをするの?」
→日本人は礼儀正しいのが良いと考えるから、すぐには友達扱いしたりしないかも。何回かやりとりする中で、相手をもう友達と呼んでいいか常に探り合っている。
彼ら学生はとても興味深々に聞いてくれたのですが、語学力が決定的に不足しているのはもとより、日本語で聞かれても答えられないような質問がいっぱいあって、自国の理解不足を痛感しました。
国際交流は、まず自分の国を知ることからというのを改めて認識しました。。久しぶりに、冷や汗かいた…
その後は、こちらからも質問して見ようと思い、どうして日本語を学ぶの?と全員に聞いてみると、大方の回答としては、
・メキシコとは全く異なる文化を持っているから興味がある
・アニメや音楽、映画などで知って興味を持った
・メキシコに日本企業が進出してきているから、就職に役立てたい
などでした。ふむふむ。
メキシコの学生は日本人と同じでシャイな部分もありますが、総じて明るく人懐こい人柄で、積極的に発言しているのが好感度高かったです。
また贈り物ということで、たくさんのお菓子やポンチョやおもちゃを頂きましたし、お昼ご飯にタコスを奢ってもらっちゃいました。(学生に奢ってもらうなんて〜と思いつつ、次回に何かご馳走するよと約束してきました。)
こちらが戸惑うくらい歓待してくれて、本当に嬉しかったし良い経験になりました。
ますますメキシコ人が大好きになりましたよー。