ネバド・デ・トルーカまで物見遊山
ネバド・デ・トルーカは標高4680mのメキシコで4番目に高い山で、メキシコシティから車で2時間弱の場所にあり、日帰りでトレッキングを楽しめます。
標高4100m付近まで車で行けるため、日帰り遠足してきました。
車を降りたら、寒い!そして息苦しい!ですが、空気は澄んでいて気持ちが良いです。
体が重いなぁと思いながら、ゆっくりゆっくり1kmくらいを歩いていきます。
カルデラ湖を見渡すことができる場所に到着。
湖は2つあり、それぞれ太陽の湖と月の湖と呼ばれているそうです。
魚はいないんだって。
こんなに簡単に標高4000m級の山に来れるとは。メキシコの大自然にはいつも圧倒されます。
帰りは、途中のマルケサという町に寄ってランチしました。
熟成肉のステーキ美味しかった。チョリソーベルデという緑のソーセージが名物らしいのですが、鮮やかすぎる緑色にびっくり。味は普通に美味しいですが。
ついでに隣にゴーカート場があったので、童心に戻って遊んできました。30分で250ペソと強気な値段設定でしたが、これがとっても楽しかった!
日本みたいに安全基準が高くないので、サーキット内をびゅんびゅん走り回れます。曲がる時にかかるGがすごくて、腕が痛くなったけど、あっという間の30分でした。
山に登ってゴーカートに乗ってと、充実した休日でした(^^)
チャプルテペック城
学生さん達とお喋りする機会があり、メキシコでどこに行ったかという話をしていたのですが、チャプルテペック城にはまだ行っていないと言うと、なんでーー!?と驚かれちゃいました。
そういえば、観光地として名高いチャプルテペック城ですが、近場なのでいつでも行けると思い、後回しにしてたわ…。
思い立ったら吉日!さっそく行ってきましたよ。
チャプルテペック公園の丘を10分程登ったところにお城があります。
この日メキシコシティは春を通り越して既に夏の陽気だったので、地味にキツイ。すごく喉も渇いたのですが、城内は水分持ち込み禁止で、何も飲めず。。
そして日曜日は入場無料のため、人出も多かったです。
チャプルテペック城はもともとスペイン植民地時代にスペイン副王の宮殿として建設され、その後米墨戦争の砦となったり、フランス統治時代には皇帝の居住地となったり、独裁体制の下で大統領府になったりと、様々な歴史の波に洗われてきたお城なのです。
現在は国立歴史博物館になっており、調度品や絵画を見学することができます。
シンデレラの馬車みたい!
豪華な調度品。ピンクの壁紙にきゅんとしました。
中庭に出てみると、メキシコシティが一望できます。
風が冷たくて心地いいです。貴族気分でしばらく惚けていました。
噴水には虹が。
反対側では、パリのシャンゼリゼ通りを模したと言われるレフォルマ通りが一望できます。
上階に上がると、さらに中庭が。
チャプルテペックという名前は、アステカ語でバッタの丘という意味。ステンドグラスにもバッタが使われていました。
アステカ時代からの重層的な歴史の空気が感じられて、学生さん達がなぜ行っていないのか!?と驚愕する理由がよくわかりました。
今度は平日で涼しい日にゆっくり行ってみよう。
トレスレチェスケーキ
最近、ジカ熱のニュースが入ってきて、まだメキシコシティでは発見されていないようですが、注意が必要だなぁと思っております。
ここのところは私も咳がひどくて、夜はなかなかぐっすり眠れません。咳を止めるにはどうしたらいいのかわからなくて、はちみつお湯ばっかり飲んでいますが…。(こちらでははちみつが安くて、瓶も可愛いものが多いのでとても重宝してます。)
とはいえ元より頑丈なので、食欲はバッチリ。
調子に乗って、お誕生日お祝いに、ケーキを1ホール買ってしまいました!!
買ったのは、トレスレチェス(tres leches) というケーキで、3つのミルクという意味。ここメキシコが発祥らしいのですが、アメリカ大陸全土で人気があるようですよ。
牛乳を染み込ませたスポンジにクリーム・無糖練乳・加糖練乳を加えて作るそうで、甘さを楽しむケーキだとのことです。
早速食べてみると、、ちょっと重たいショートケーキといったところでしょうか。
危惧していたほど甘すぎもせず、おいしぃぃーー(^^)コーヒーによく合います。
これならペロっと1ホール食べきれちゃうかも…恐ろしや〜〜
ウユニ塩湖に行ってきた!
アメリカ大陸に来たら絶対はずせないと思ってたのが、ウユニ塩湖です。
中学生の時にフジテレビの「あいのり」に出てきて、なんじゃここは!と衝撃を受けて以来、世界で最も行ってみたい場所でした。
特に水に空が写り込む雨季の時期に行きたくて、待ちに待ってようやく実現しました。
とはいえボリビアは同じアメリカ大陸でも南半球にあり、めちゃくちゃ遠くて大変でした。
メキシコシティ→マイアミ(アメリカ)→ラパス(ボリビア)→ウユニ(ボリビア)という経路で飛行機を乗り継いで行ったのですが、16:40にメキシコシティを出発してウユニにたどり着いたのが、翌朝9:30。時差が2時間あるため、なんと15時間もかかりました。
帰りはちょうど良い便がなかったので、ラパスで一泊し、再びマイアミ経由で帰りましたが、これもラパス→メキシコシティに帰るだけで16時間かかりました。
日本から行く場合はもっとかかるんでしょうね。。
そしてなんと、行きにロストバゲージの憂き目に遭いました。人生初です。なんとなくそんな予感がしてたんですが、アメリカン航空がマイアミでやってくれました。
どうやらアメリカン航空はロストバゲージ率が高いらしいので、この経路はあまりお勧めできないかも。コロンビア経由で行けばよかった〜。
幸いにも歯ブラシや替えの下着などは手荷物リュックに入れていたので助かりましたが、困ったのが日焼け止め。ウユニでは現地調達できませんでした。とりあえずマスクをして紫外線をやりすごしましたが、手の甲はひどい日焼けになりました(涙)
さらには初日にはしゃぎすぎて、高山病の症状が出る始末。息苦しさと頭痛と手足の痺れなど。標高の高いメキシコシティから行くんだから大丈夫、と思ったら大間違いでした。
マウンテンバイクを乗り回した後うっかり昼寝するなど、高山病対策と真逆のことばかりやっていたのがダメだったんですね…。
幸い私の症状は軽かったのか、深呼吸を一晩中繰り返していたら治りましたが、やっぱり十分に対策をとらなければダメだと痛感しました。
とまあ、愚痴や反省は色々あるんですが、ウユニについたらやっぱりすごかった!本当に行ってよかった。
まずビクーニャがお出迎え。超絶可愛いです。
憧れの塩のホテルに到着。床も壁も全部塩でできています!なめたら当然しょっぱい。
マウンテンバイクを借りて、周囲を散策。なにやら雨が少ないとかで、塩が六角形を描いています。踏むと霜を壊している感触に似ていて楽しい。360度なんにもなくって、ただただ地平線!
翌日はオプショナルツアーに参加。いよいよ水があるところを目指します。時速100kmで走ること1時間、サボテン山にたどり着きました。これ、サンゴ礁なんだって。太古の昔は海の底だったってことか。地球すごい。
真っ白な世界をさらに走っていきます。
そして、いよいよ念願の場所に到着!絶景かな絶景かな!
山もくっきり反射しています。
天地逆さまで撮ってみましたが伝わるでしょうか。
近くにリャマもいました。食べちゃいたいくらい可愛い。(そしてこの日の晩ご飯にリャマを食べましたが、羊肉に似てとても美味しかったです。)
さて夕日をお目当てにダカールラリーを記念した旗のところまで引き返します。
いよいよ暮れます。
夕焼けにじゃーーんぷっ。
そしてこの日は早く寝て、翌朝3時に起き、星空&日の出ツアーに参加するも、悪天候のためあまり見えず。でもこの景色、世界中他のどこにもないと思う。自分の目で見られて幸せでした。
番外編。ラパスの街はとっても可愛い。
夜景も素敵。
家に着いて、本当にくたびれた&熱も出たけど、それでもやっぱりあの景色を見れてよかったです。あの感動は、苦労して行ったからこそかもしれない。もうただただ、大満足して、思い出に残るとても良い旅でした。
ミミズのように幸せ
面白いメキシコのスペイン語表現に出くわしたのでちょっとご紹介。
feliz como una lombriz (ミミズのように幸せ)
なぜミミズか?
この表現はメキシコ特有のものらしいのですが、意味は、春ににっこり顔を出して、ぐねぐねとよく動き、外向的で、のびのびと自由に踊っているミミズのように幸せとのこと。
春の自由な空気の中で陽気に踊るメキシコ人のイメージなんでしょうか。
ちょっとだけミミズに対する見方が変わったかも。
うーーーん、と伸びをしたい気分になりました。
ハバナに行く、の巻
明けましておめでとうございます。
年越しはメキシコの習慣を借りて、願い事を唱えつつ12粒の葡萄を食べました。叶うといいな。
さて年末は、夫がクリスマス休暇を取れることになったので、急遽準備してキューバの首都ハバナに旅行に行ってきました。
アメリカとの国交正常化の影響もあるのか、単にクリスマスシーズンだからなのか、ホテルが押さえるのがとても大変だった(><)人気観光地を侮っちゃいけないですね。
ハバナはメキシコシティから飛行機で3時間弱、カンクンの海向こうにあります。気温は28度くらいで、風は爽やかなれども日差しは強い。
今回の旅はかなり内容が濃く、行ってみてわかったことも多かったです。まさに百聞は一見に如かずでした。
以下長文になってしまうのですが、「ハバナの街並み」と「キューバっぽいもの」に分けて書いてみます。
まず「ハバナの街並み」から。
ハバナはかなり観光地化されているのですが、アメリカ資本のファーストフード店がなく、昔にタイムスリップしたようなレトロ感を醸し出していました。
旧市街の街並みはとても雰囲気が良いです。
大道芸も華やか。
噂通り色とりどりのクラシックカーがそこら中で走っていました。タクシーもクラシックカーでしたが、乗り心地がゴーカートみたいで童心に戻りました。
路地裏に一本入ると、崩れかけた建物が多く目につきました。さらに一本入ると、道路に生ゴミが打ち捨てられた汚い通りもあって、観光地的な通りと生活臭のする通りが混在しているのが面白い。
落書きもなんかアーティスティック。
意外に海で泳ぐような感じはありませんでした。夜になると大勢の人が防波堤に腰掛けて、何をするでもなく陽気に過ごしていたのが印象的でした。
番外編。ビニャーレス渓谷というところに行ったら、壁面に驚愕しました。よく描いたなぁ。メキシコもそうだけど、意外性のある色使いが好き。
建物も車も古いものを補修しながら使い続けているようでしたが、人々が着ている服はわりと最近のカジュアルファッションが多く、そのレトロ感と現代感の不思議な融合が魅力的に感じました。
次に「キューバっぽいもの」について。
オプショナルツアーで、葉巻を作っている農家を見学しました。タバコの葉を乾燥させてぐるぐる巻きにするだけという割と原始的なやり方。手作りされた葉巻は、普段タバコを吸わない私にもわかるくらい香りが良かったです。
ついでにラム酒工場も見学。こちらはお土産にハバナクラブ7年を買いました。ラム酒って結構おいしかったのね…。今まで安いのしか飲んだことなかったので、目からウロコでした。説明してくれたのが、英語・仏語・西語を駆使する有能なツアーガイドさんでしたが、何を教えてくれているのかさっぱりわからず。すみません。。
チェ・ゲバラ。良い観光資源になっている模様で、ゲバラにかぶれている夫はまんまとTシャツを買いました。そこらのビルの壁に描かれていたり、車にステッカーが貼られていたりと、アイコンとして重宝されているようです。
番外編。ビール調査隊。
どこに行ってもビールはクリスタとブカネロという2種類でした。両方ともクリアーですが、ブカネロの方が強い味わいで、私はこちらの方が好みでした。クリスタは南国らしく、かなりさっぱり。
番外編2。美味しかったもの。
意外にも白ごはん!塩味ピラフのような味付けで、毎日食べても飽きませんでした。
キューバ料理はあまりメニューのバリエーションが多くありませんでしたが、塩味加減が絶妙で何を食べても割とおいしい。あ、肉の酸味が効いた煮込みなど超絶不味いものもあったけどね。
カフェで飲んだコーヒーは香りが良かった。一杯100円ちょっとでかなり安い。
総じてハバナはメキシコシティよりも接客に熱心で好感がもてました。いいか悪いかは別として、アメリカ資本のマニュアル式接客にも対応可能なんじゃないかなぁ。
今後アメリカとの関係が強化されるに従って、この国がどういう方向へ変化していくのかわからないですが、その直前に街を見ることができたのはとても良い経験になりました。行ってみて本当に良かったです。
メキシコ的フィエスタ
スペイン語の先生が、人気のあるメキシコ料理屋さんにつれていってくれました。
この日は12月12日で、グアダルーペのマリア様の誕生日と重なったためお誕生日会の需要が多く、予約がないと入れないとのこと。
メキシコでは(キリスト教国では、なのかな?)自分の誕生日の他にも自分の守護聖人の誕生日も祝うそうで、おそらくメキシコ中のグアダルーペさんとかマリアさんとかが、この日はお祝いしたのでしょう。
お店にはちょっと早くついてしまったので、近くをぶらついていると、闘牛場がありました。普通のコロシアムみたいなところでやるんですね。
あんまりメキシコ人が闘牛場に行きたがっているのを聞いたことがないです。殺生はよくないというのは万国共通の感覚である。
時間になってスペイン語の先生と合流し、早速お店の中へ。
店内は大変な混雑でしたが、店員さんがよく気遣ってくれてあまり不自由はありません。さすが人気店。この店員さんは、気さくなラテン系兄貴風でした。
早速ビールで乾杯!
この前スペイン語の授業で教えてもらった、ビールのくだけた呼び方はなんだっけ〜〜って、あうあうしていると、このラテン兄貴がchelaだよ!って教えてくれました。
こういうくだけたやりとりが簡単にできるのが、メキシコの楽しいところ。
そうこうしていると、お目当てのマリアッチが始まりました。
お兄さんたち、かっこいい。
こういう音楽付きのお店では大抵、大音量すぎて不快になることが多いのですが、このお店は大音量ながらも耳障りではなく、マリアッチの目の前の席だったにもかかわらず素直に楽しめました。音響設備の違いなんでしょうか?
今日はバルバッコア(羊肉)を食べながら楽しみます。付け合わせのノパル(うちわサボテン)も美味しかった〜〜。
先生がトルティーヤを器用にくるくると丸め、棒状にしてお上品に食べていたので、なるほどと感心して早速真似っこしました。
そうこうしているうちに、だんだんとDJも乗ってきます。谷村新二さん似のDJと目があっちゃいました。
その後、アステカの踊りや、メキシコダンスなど歌と踊りが続きました。
特にアステカの踊りは、太鼓の音に合わせて火を操りながら踊るもので、勇ましくてとても良かった。
ショーが終わった後は、お客さん達が踊り始めます。メキシコ人は老いも若きも全員踊れるのです。おじいちゃんおばあちゃんの歳になっても、ふたりで情熱的に踊ってるのを見てると、気持ちがほっこりします。
ちなみに興味本位で先生に聞いたところ、顔がどんなに悪くても、ダンスのうまい男性はモテるそうです。ダンスが上手くなかったら、お金を持ってない限りはダメ、とのこと。シビアだ。
人が踊っているのを見ているのもなかなかいいなぁと思って見ていると、鳥かごを持った人が席に回ってきました。
これは伝統的な鳥占いで、カゴから小鳥が出てきて、くじを選んでくれるもの。
鳥好きの私は早速お願いしました。
見事、黄色い小鳥が、一枚選んでくれました。ご褒美をもらって、小鳥もなかなか満足げ。
くじを開いてみると、「手元のお金の管理を学びなさい。社交性がますます強くなり、面白い人と知り合える。新しい場所に行く機会を得る。荷造りするときが来た!」とのことでした。
せっかくの小鳥さんのお告げなので、真面目にお金の管理について学ぼうかな。そしたら来年もまた楽しい一年になりそう!